初の海外赴任で実感したこと:英語力の改善から考える海外赴任地の選び方

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はじめに

こんにちわ。Saitaniです。

実は、初の海外赴任から1年以上が経過し、いろいろな振り返る時期に来たような気がします。

今日は、英語力という観点から海外赴任を考えたいと思います。

一般的に、海外赴任というと英語力伸びるのではないかと思われると思いますが、私は確実にその逆になっています。

どうして、そのようなことが起こるのか、いくつかの理由が挙げられます。

皆様が海外赴任地を選ぶような機会があって、英語力の改善に重きを置くような場合やこんな懸念事項があるのだなと少しでも参考にれば幸いです。

海外赴任してからの英語力

最初に記載したように、私の英語力は海外赴任をしてから著しく下がったと思います。

特に感じるのは、発音と語彙力の衰退。。。

下記にいくつかの要因を記載します。

現地の人の英語能力

私の赴任地は英語圏でもなければ、いわゆる主要な国連言語でもありません

国連言語とは、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、アラビア語、中国語、ロシア語の6言語があります。

私は、国際機関への就職を目指しており、第2外国語の学習意欲も高いのですが、国連言語でない現地の言語を覚えようとする気にはなれず、私は基本英語を使って現地スタッフに英語から現地の言葉に訳してもらっているというのが現状です。

実は赴任当初は現地語を勉強していたのですが、ある時に勉強することを敢えて止めました。。。その理由はまたの機会に。。。

カウンターパートの英語力は、’Hello’と挨拶すると、返答がある人と無い人が感覚的には五分五分くらいで、”How are you?”と言うと誰からもほぼ返答は返ってきません。

ちなみに現地語で挨拶してもあまり変わらない返答率なので、文化的な要素等も関係しているような気がします。

ある程度英語ができるはずの現地スタッフに関しても、英語が堪能であるわけでもなく、難しい語彙、複雑な文法、普通の速度で喋るとほぼ聞き取れないことが多いです。

現地の方にとって、特にWritingの難易度が高いようで、レポーティングを読むと代名詞が何を指しているのかがわからなかったり、時制がめちゃくちゃになっていることが多くレポーティングをお願いすると結構理解するのに苦労します。

レポーティングの内容がわからない時は、記載内容を確認する会議を行いました。その際に「これは何を意味している?」のと尋ねると、2~3分説明することもあります。そこから意図している意味を抽出し、レポーティングの文章を明確にし、ついでに説明にあった補足情報も書き加えていくというのが私が現地スタッフにレポーティング作業を依頼した際のルーティン。

そういった背景から、C/Psとのコミュニケーションにおいても、現地スタッフが正確に翻訳できるようにするため、必ずしも正確ではないが簡単な語彙、条件文等の複雑な文法を避ける、Cohesionを無視した発音等を私は敢えて行いました。

結果として、C/Psとの信頼関係が築けているような雰囲気もあり、例えば話している時に以前よりも笑顔を見せてくれるようになったりしました。一方で、私の英語力は元のレベルまで取り戻すのに時間が掛かりそうです。。。

C/Psの英語力がいまいち、というのは結構いろんな国で起こりえる現象だと思います。

一方で、様々な途上国で、若い世代や観光業に従事している人は結構英語が喋れたりします

しかし、私の赴任地でそういった観光業に従事している若者でもある程度のコミュニケーションができる人は一握りという印象です。

現地スタッフの採用や現地で働いている外国人等からの話を聞いていると、私の赴任地で受けられる英語のテストはIELTSだけで、英語ができる言われているC/Psや現地スタッフの平均スコアは4.0であることがわかりました。

レストラン等でも英語を普通に喋れる機会は減ってしまい、英語力の衰退は避けられなくなっていきます。。。

現地に住んでいる外国人

最近では定年を迎えたヨーロッパの方が途上国等に移住するケースが増えているようで、私の赴任地にもある程度外国人が住んでいます。

外国人の方が途上国を移住先に選ぶ要因としては、①元植民地(年配の方がその国の言語を喋れたりするため)であること、②地理的な近さ(帰ろうと思えばすぐに帰れる)、③現地コミュニティの有無等が関係しているような印象です。

ただ、ほぼ全ての外国人が英語圏ではない国の出身でかつ年配者が多いため、コミュニケーションは多少できても深い関係に発展しずらかったです。。。

同じ国のコミュニティーに属している外国人的には、敢えて交流ネットワークを広げる必要がないのかもしれません。

まとめ

今回の記事は、私が次のキャリアで赴任地を選べるのだとしたら、上記のような観点を考慮して、少し慎重に選ぶかも知れないな、と思いました。

理由は、今回の記事のタイトルに「英語力の向上」というワードを含めてはいますが、英語力の向上以前にコミュニケーションが取れる人がいるといないとでは、海外赴任における大きな課題の1つであるストレスマネジメントにとても影響する、と感じたからです。

海外赴任地を選ぶ機会があれば、以上のようなことも少し検討されると、赴任後の生活の質が変わるかも知れません。

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この記事を書いた人

日本生まれ日本育ちの才谷です。
国内外の旅行(バックパッカー)、英語学習、留学、海外就職について記載しています。現在は国際機関への就職を目指しています。

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