こんにちわ! 才谷(@Saitani_UK)です。
今回は留学するまでの準備や留学エージェントの必要有無を私の実際の経験を踏まえて紹介していきます。
はじめに
今回の記事では、簡単に留学までの簡単なプロセスを紹介します。
1. 志望校の決定
2.必要なIELTSスコアの取得
3.留学エージェントへの加入
4.出願&合格
5.奨学金の申し込み&取得
人によっては、1~3、4~5は順番が入れ替わることも多々あるかと思います。
ただ、上記のプロセスの順にしたのには理由があります。
1については、以前の記事で記載しているので、2から説明します。
必要なIELTSスコアの取得
2番目のプロセスに「必要なIELTSスコアの取得」を記載したのは、志望大学、さらには志望コースによってIELTSの必要スコアが異なります。
いわゆるトップ大学(Oxford, Cambridge, LSE等)はIELTSのO.A.スコアが一般的に必要なスコア(6.5)よりも高かったりします。
また、PhDになると、Overallのスコアだけではなく、各セクションで必要スコアを求められていることもあります。
PhDの場合は、トップ大学でなくともWritting7.0以上を求められる傾向が多いです
その他にもトップ大学でなくとも、各セクション最低6.0を求めるコースもありますので、IELTSのどのセクションスコアを伸ばすべきなのかを明確化するためにも、まずは志望校を決めるのが理想的だと思います。
留学エージェントへの加入(そもそも必要なのか?)
まず始めにですが、「留学エージェントへの加入」はマストではありません。
ただし、一部の大学(私の知る限り、UCL、Oxford、Cambridge、LSE等)を除いて、出願等をサポートしてもらえるのである程度の時間削減になるかも知れません。
私は、BEOさんという留学エージェントに加入していましたが、個人的には費用対効果という面で考えると、それほど有益ではなかったかなと思っています。
というのも、私の場合は元々PhD志望で、希望している教授が私の”Research Proposal(研究提案)”を承認してくれない限り、応募書類を申し込んでも大学に受け入れてもらえないからです。
紆余曲折を得て、複数の大学の教授と連絡を取ったり、オンライン会議を繰り返した結果、「修士から取る!」という判断をしたので、PhDと比較すると、修士の応募はそれほど大変ではなかったように記憶しており、結果的にBEOに加入しなくても良かったかなと個人的には思っています。
日本で修士を卒業し、イギリスの大学でPhDを取ろうとする場合、IELTSのスコアが結構ネックになりますが、イギリスの大学院で修士を取得してから、イギリスの大学院でPhDを応募すると、英語の資格要件は不問になることがあります。
私は心理的な不安から留学エージェントに加入した節がありますが、心理的な不安も気休め程度にしか変わりませんでした。
BEOさんに加入すると、最初に1万円を支払い、確か2年以内に海外の大学院に合格した場合返却されますが、加入後2年以上経過するとこの1万円は返ってきません。
BEOさんに加入しても、IELTSのスコアが上がることはないので、留学エージェントに加入されたい方はIELTSのスコア取得後に加入するので十分だと個人的には思います。
留学エージェントについてもっと知りたい方は、無料カウンセリング的なものがあるので話だけ聞いてみるというのもありかも知れません。
下記、BEOさんのHPです。
出願&合格
「出願&合格」が4番目のプロセスになるのは、奨学金の申し込み時に「大学の合格通知」が必要だからです。
大学院の場合、合格後、1年なら入学時期を遅らせることもできるので、早めの出願+合格通知を得ることが、奨学金を取得するための重要なポイントになります。
私は、実際に仕事の都合で留学時期を1年遅らせ、コロナ真っ只中に留学を開始することになってしまいました笑
奨学金の申し込み&取得
言うまでもなく、どの奨学金も相当に競争率が高いので、自費で留学を考えている方は、自分で授業料・生活費を支払うことを視野に入れた事前の貯金が必須です。
奨学金の合格発表が留学開始時期の数か月前であることが多いので、受かったら棚ボタというくらいの感覚で待つのが良いと思います。
私は、幸運にも奨学金を取得できましたが、奨学金が取得できないことも想定して、5年近く社会人をしてから、留学を決意しました。
奨学金について、さらに詳しく説明していきます。
検討すべき奨学金
まず初めに、留学用の奨学金は2種類存在します。
1.貸与型の奨学金
2.給付型の奨学金
貸与型の奨学金(JASSO:第二種奨学金(海外))
貸与型の奨学金というのは、奨学金取得後、将来的に返済しなければならない奨学金です。
これは主に、JASSO(独立行政法人 日本学生支援機構)から提供されている「第二種奨学金(海外)」が該当します。
第一種奨学金(海外大学院学位取得型対象)という無利子の奨学金もありますが、世帯収入(基準となる世帯収入が結構低いので、なかなか応募できる人は少ないように思います。)によって応募可否が決まります。
結果的に、「第二種奨学金(海外)」が応募できる貸与型の唯一の奨学金になるのではないかと思います。
もっと、詳しく知りたい方は下記を参照してみてください。
給付型の奨学金(JASSO、WB、その他)
給付型の奨学金は、返済義務のない奨学金です。
そのため、一般的に倍率は貸与型の奨学金よりも倍率が高く、奨学金受領後に制約があることが多いです。
よくある奨学金受領後の制約というのは、留学終了後、何年間か(特定の)日本企業に働かなくてはいけないというものが多いです。
この記事では、給付型の奨学金として、JASSOの提供する「海外留学支援制度(大学院学位取得型)」とWorld Bankが提供している”The Joint Japan/World Bank Graduate Scholarship Program (JJ/WBGSP)”を紹介します。
その他の奨学金についてはBEOさんの下記サイトで網羅的にまとめられているのでそちらをご覧ください。
JASSO「海外留学支援制度(大学院学位取得型)」
JASSOの提供する「海外留学支援制度(大学院学位取得型)」は、日本での卒業大学に応じて、①大学が取りまとめて応募する場合、②個人で応募する場合がありますので応募前に確認することを強くおすすめします。
①に該当しているのに②で応募してしまうと、奨学金の審査の際にはあまり好ましくないと思いますので、不確かな方は卒業大学の国際課みたいなところに連絡してから、応募することをおすすめします。
※私も実際に問い合わせました。
JASSOの「海外留学支援制度(大学院学位取得型)」を応募する際には、IELTS O.A. 7.0が必要なので、お気をつけください。
これを理由に、私はIELTS O.A. 7.0を留学前に取得しました。
私は、PhDのコースの進学用にJASSOの「海外留学支援制度(大学院学位取得型)」を応募しましたが、結果的に審査には落ちてしまいました。
理由はわかりませんが、一つ大きなミスとして、応募した書類の一部の体裁が崩れていたことが考えられます。
その他の理由としては、研究実績が乏しかったことが原因だったのではないかと推察しています。
JASSOの「海外留学支援制度(大学院学位取得型)」について、もっと詳しく知りたい方は下記を参照してみてください。
The Joint Japan/World Bank Graduate Scholarship Program (JJ/WBGSP)
World Bankが提供している”The Joint Japan/World Bank Graduate Scholarship Program (JJ/WBGSP)”は、知る人ぞ知る奨学金だと思います。
JJ/WBGSPの申し込み要件として、開発途上国に関連する職務経験を3年以上持っていることと、途上国支援に関する小論文(英語)の提出が必要です。
しかし、IELTSのスコアに関する基準等は特にありません。
なので、以上の要件を満たす開発学を専攻する人、将来的になんらかの専門分野から途上国支援に携わりたい方であれば是非応募してみることをおすすめします。
また奨学金取得後の制約もなく、支援内容も他の奨学金と比較しても充実していると思います。
授業料、十分な生活費に加えて往復の航空賃も負担してもらえます。
私は運よくJJ/WBGSPを取得することができ、留学中ほとんど貯金は使いませんでした。
JJ/WBGSPについて、もっと詳しく知りたい方は下記を参照してみてください。
コメント